開進スクールは、25年目に入りました。
開校直後は、ここまで長く続くとは思っていませんでしたが
地域の皆さんに助けられて、今でも指導をさせて頂いています。
開進は、平成8年11月に、大手通信メーカーを退職した後、
私が東宇和郡宇和町(現:西予市)にて立ち上げました。
「塾を開校します。」とチラシを出したのが10月下旬。
開校は、11月5日。
しかしまったくもって生徒が集まりませんでした。
5日になっても生徒は0名のまま。
いま思えば、大きく「生徒募集」とだけ書いただけのチラシですから、
集まりようがありませんが。
しかしそれでも11月8日(火曜日だった記憶が・・)に中3生が2名、
直接、塾を訪ねてくれて、晴れて塾がスタートしました。
その次に来てくれたのが、今でいう不登校の生徒さん。
お母さんと話をして、お引き受けすることにし、午前中、私が個人的に
ずっと指導をしていました。ただ本人は、勉強よりもパソコンに興味があったようで、
生徒の興味やモチベーションを出させるためにも、パソコンで出来ることを色々教えたり、
(メルマガやWebの作成など)教材もパソコンで学習出来るものを導入したりしました。
本校の裏の看板に「パソコンスクール」があるのは、その名残です。
しかし3月までの生徒は、なんと4名。(1月に1名増えました。)
開校から約半年間の生徒が4名・・。これはかなりきつい状況ではありましたが、
保護者の方と色々話をして「頼まれると」やらざるを得ません。
「頼まれたこと」は、まず「受ける」というのは、今でも伝統のように続いています。
その中で、どのような子供に育てればいいのか?塾とは、どんな場所がいいのか?
と色々考えて出来上がったのが、
子どもが元気になる塾
というネーミング(キャッチコピー?)でした。
元気になるというのは、自信を持つということです。
どのような困難であっても、最終的には自分で解決出来る自分になるよう育てたいとの想いを込めました。
そのような「力」を養う場所が開進です。また学校や地域以外に生徒を認めてくれる場所、それも塾の大きな役割でしょう。
一般的に進学塾は、合格実績だけを追い求めます。
私の塾でも合格実績は、正直、他塾にひけを取らないと自負していますが、
しかし生徒が一人一人違うように、要望もご家庭によって異なります。
不登校の生徒を最後まで見て、定時制に進学させたことは、あまり評価はされないかもしれません。
それよりも京大・東大への合格実績の方が語られることが多いでしょう。
しかし私どもからすれば、どちらも生徒の夢をつなぐことが出来たという意味では同じです。
東大に行きたい、医者になりたい、そのような生徒には、当然、その道を。
そして学校には行けないけど、大学には行きたい、高校に行きたいという生徒にも、当然、その道を
サポートする・・・これが民間教育であろうと考えています。
生徒一人一人の要望に応えるというのは、まさに地域密着型の塾だからこそ出来るのです。
保護者の方、生徒が住む同じ地域で、同じような環境で生活しているからこそ、分かることが多いのです。
この25年間で地域の生徒も減少しました。生徒が少なくなると撤退する方が良いのは経営的に分かります。
経営は数字です。生徒が数字になります。しかし地域密着型の私どもには、地域の生徒を支えなければなりません。
そしてこれは、地元の塾でなければ出来ないことでしょうし、地元の塾の使命だと思います。
この25年、子どもが元気になる塾ということで、色々なことをやってきました。
このような少子化の激しい地域で、全国統一小学生テストを入れたのも、やはりある保護者の方からのご要望でした。
地方でも都市部に負けない教育を与えたいという保護者の方は、かなりいます。
そのため、愛光受験コース(過去合格率100%なのが自慢です。(^-^;;)やガウディア(日能研と河合塾の作ったプログラム)
中学部までで、学「力」は、自分で自分を鍛えられるようにカリキュラムを組んでいるから出来ることです。
また一方で、不登校の生徒は、定時制を辞めたと聞いてから受け入れを中止していました。
その理由は、どうしてもその生徒を助けられなかったという想いがあり、私ども以上にうまくやれる方がいれば、
その方に任せた方がいいだろうと判断したからです。
※ちなみにその生徒は、今は東京で声優さんのマネージャーをしてると本人から連絡がありました。 その後、大洲、内子、八幡浜と要望を受けるに連れ、開進を展開していきました。
※ちなみにその生徒は、今は東京で声優さんのマネージャーをしてると本人から連絡がありました。 その後、大洲、内子、八幡浜と要望を受けるに連れ、開進を展開していきました。
難関大を目指すという八幡浜校も、実は最初の生徒は、某高校を中退した生徒でした。
保護者の方からのご要望でお引き受けし、大学に無事進学してくれましたが、ここでやはり進学の選択肢を
色々と持っておいた方がいいだろうということで、この4月に通信制高校も開校することになりました。
※山口精華学園 精華学園高等学校 愛媛宇和校
25年の間には、本当に多くの生徒さんに出会いました。一流大学に進学した生徒もいれば、学校になじめず海外の高校に行った生徒もいます。ともかく地域の教育を支える民間企業ということで、この25年走ってきた感じです。
まだまだやれていないことが多々あろうかと思いますが、これから先も頑張っていきたいと思います。