この時期になると生徒たちが模試結果をもってきて、行くとこない!とよく言ってきます。
「これ私立、滑りどめにならんやん!」とか
「国立はC判定なのに私立Eとかわけわからん!」
「え~、これなら受験校下げるしかないん??」
不安を訴えてきます。
偏差値には偏差値のカラクリがあります。
今回は「模試結果の見方」と私立大の結果からの対応策をお伝えします!
この方法なら、焦らず、確実に合格への道を進むことができます。
では、それぞれについてお話していきます!まず最初は、なぜ模試で私立大の判定が厳しいのか?ということですが、まず1つは、模試では、その私立大学志望者だけでなく国公立大学を第一志望とする受験生も入ることが多いです。特に旧帝などの難関国公立大学を目指す受験生が模試の私立大学判定で高得点を取ることが多く、そうすると、母集団での偏差値判定となりますので、基準が厳しくなりがちです。
次に科目数の違いです。私立大学の多くは2科目もしくは、3科目型の試験を採用していますが、国立大の判定は全科目(5教科7科目など)の総合成績を基に判定されます。このため、私立大では、1科目あたりの比重が高くなり、結果として科目数は少ないけど、高得点をそれぞれ取らないと厳しい判定になりがちです。
また偏差値は、あくまでも受験者数を母集団として考えます。地方国立大は、わりと地元の方しかノミネートしませんが、有名私立大は、全国からノミネートされるため、母集団が異常に多くなり、結果として偏差値は高めに出る傾向があります。
そのため実際に合格する生徒たちの実力と合格して入学した生徒たちの実力は、多少、差があることもあります。例えば東京理科などは、本当に模試では厳しくでますが、実際には、東大、東工大などに合格すればそちらに行くでしょうから、C判定でも諦めずに受験準備をしておくことです。
一般的に理系の上位層は、旧帝大を軸として、早慶理科大を滑り止めにします。また関西方向ですと同志社、一部、立命館となります。そのためこの辺りの理系の私立は高めにでます。一方、文系は、割とばらける傾向がありますが、それでも早慶上智、MARCH、関関同立などは高めに出る傾向があります。
では模試結果をどうみれば良いのか?ということですが
判定は一応の目安くらいでしか見なくて結構です。それよりも母集団の中でどの位置にいるのか?ということを見ます。また私立大の場合、上の層が国公立に行くことも考えられますので、その辺りも加味してみていきます。
模試結果そのものは単純に母集団から導き出された数値ですが、そこに受験者の意図は汲まれていないため、国公立、特に旧帝などは、そのまま厳しくとも見ますが私立の場合は、どのくらい動くか?ということを考えながら見ていってください。C判定なら、勝負をしてもいいかな?ということが多いです。
では最終的に模試結果を自分の勉強にいかすにはということですが
実際は模試結果というのは、この使い方のためにあります。どの模試メーカーも小問毎にデータを出しています。苦手な分野を一目で分かるようにしてくれています。ただしそこで出している平均は、受験者全体のものですので、それを、志望校の平均に大体でかまいませんので置き換えてみてください。
そうすると実際の模試の問題と比べると、基礎は分かっているけど、この辺りの難易度になると弱いな?とか分かってくることがあります。早い話、その分野がまったく分からないという生徒はいませんが、自分がどのくらいの難易度になると解けないか?ということを自覚している生徒は少ないものです。模試結果は、そのように自分の苦手を単に科目とか分野だけなく、難易度も合わせて確認するためにあります。それを知ると、効果的に弱点を補強するだけでなく大学にも最短で合格出来る可能性がでてきます。
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