先日、県教委より2022年度の県立高校入学定員が発表されました。
5年連続の減少、さらにはこの5年間で減少幅が最も大きく全定員数が過去最少という現実です。
近年、南予地区は定員削減や分校化が加速していますが、今回は川之江・北条・伊予のそれぞれが定員減となり、その動きは県内全域で広がっていると言えます。
高校入試について、よくある質問で「○○高校に合格するには学校で何位以内だったら大丈夫か?」というものが挙げられます。
過去の実績から目安を示すことはできますが、注意しておかなければならない点があります。
それは校内順位だけを見て安心しないことです。
合格を競うライバルたちの中には、自分と同じような学力の生徒は他中学にもたくさんいるのです。
また少人数の学校については個々の校内順位はほぼ固定され、その変動も少ない傾向があります。
もちろん順位は大切ですが、学年の平均点・偏差値にも注目しておきましょう。
高校入試については数年前から合格ボーダーも低下傾向で、競争倍率も1.0倍以下の学校がほとんどです。
これだけ聞くと入試は楽勝と思うかもしれません。しかし、倍率に関係なく入試では規定に沿って調査書点を元に第一選抜と第二選抜に振り分けられ、二段階で厳正に審査されます。大幅に定員が割れていても不合格者が生じる現実もあります。
特に大洲・八幡浜・松山などの進学校を志望する人は、中学生のうちに勉強の質を上げておくことが理想です。
中学生としての取り組みを曖昧にしたまま進学し、高校に入ってから頑張ると意気込んでも勉強の「型」ができていないと大学受験は厳しいものとなります。高校入試はゴールではなく通過点です。そこを「なんとなく」で通過することのないよう、日々の勉強を疎かにしないことが大切です。