本日の愛媛新聞に「ひめぎん」さんが調査した県内の大学生の進学についての記事が掲載されています。
専門学校生も入っているので、ちょっとデータにぶれが生じますが、そもそも愛媛県は、県内進学率が高い地区です。理由の多くは、学力、経済的理由でしょう。
学力は、県内の高校の生徒も、県外もそれほど変わりはありません。特に高校入学までは・・・
しかし近くに旧帝大があるような地域ですと、卒業時に、旧帝大に100人以上合格!なんてな学校はザラにあります。
東大だけは、さすがに100名を超えるような公立高校はありませんが、それでも40名程度はいったはずです。
(最近は20名後半くらいか?)
学力は、どこを目標にするか?で変わります。愛媛の場合、難関大を目指すのは、「個人」ですが、先ほどのような地域だと近くにあるということで、その大学を、地域、学校など全体で目標とし、合格に向けて頑張ります。
愛媛は、高校での学力が全体的に落ちるというのが正直な感想。
数十年前になりますが、当時の松山東とある地区のNo1高校を比べました。
入学時の偏差値は、同じ。入学者数も同じ。それが合格実績は、その高校は東大に10名程度、九大に100名弱出してました。
この事実は、衝撃でした。今後、大学が2極化する中、県内からも何割かの生徒は、難関大へ行くような指導になっていくでしょうが、今のままだと厳しい。しかもバックボーンに経済的理由があります。特に南予地区では、非常に厳しい。正直、様々なことを考えると、私どもでも、愛媛大、松山大を外すわけにはいきません。ここは、国や地方の奨学金制度の充実などを計ってもらわないと難しいとすら考えています。
もう1つは、選択の理由を保護者と生徒が強く認識しているか?ということです。これは、また別途詳細を時間があれば書きますが、今後、大学の役割が明確化されてきますので、「どの大学を出ても同じ」という3年前までの認識では失敗します。
一方、地元に残ることを選択した場合は、正直、愛媛大学がベストと考えています。
もし生徒が、大学4年間だけ、愛媛を出て、都会で遊びたいけど、就職は地元で・・という考えを持っているなら、今後は甘い!と言わざるを得ませんので、地元にするか、外に出るかハッキリさせた上での受験をご家庭で考えておく必要があります。グローバルかローカルかという問題は、国策ですので、必ず影を落とします。
その状況を踏まえた上での進路先をじっくり考えて欲しいと思います。