学習塾は、大きく分けて「集団」「個別」「自立」の3タイプがあります。開進の高校部は、典型的な自立型です。(ちなみに、個別指導には、本来の意味での個別指導(1対1とか1対2)だけでなく、実際は自立ながら「個人別指導」と勝手な解釈で個別を謳うところもあります。)
集団授業は、中学生の塾に多い、昔ながらの「授業」を行う方法。それに対して自立は、各自が自分のテーマを持って勉強する方法で、分からないところを先生に質問する、また先生は生徒たちの学習進捗を管理するというタイプの指導です。
開進スクールが20数年前から自立指導を行っていた理由は、生徒毎に受験する大学が異ななるため、生徒個人に最適な学習を進めて頂く必要があったからです。当たり前のことですが、多くの一斉、個別はテキストが決まっており、その理由は「指導しやすい」という教える側の論理だったりします。
習う側は、(当然ながら)自分に最適な問題集や学校の先生からのプリントなどをしたいわけですが、答がないと教えられないということから、一斉や個別では、指導テキストを決めることが多いものです。
全生徒の問題を解決しようとする自立は、かなり手間はかかりますが、一方で良いこともあります。それは、塾そのもの、つまり学習空間が静かだということです。誰も話さず、黙々と解いています。もちろん中には、教え合う場面も見られますが学習する空間としてはかなり理想に近い形になります。それは、生徒毎の「負荷」が合っているため、問題が簡単すぎて遊んでしまう生徒や、逆に問題が難し過ぎてだらっとする生徒がいないからです。塾で話す、だらっとするということは、害にしかなりません。なぜならば、それが勉強の「気分」になるからです。
多くの生徒を見てきて、成績が悪いと言われる生徒のほとんどが、頭が悪いわけでもなんでもなく、間違った勉強の気分を持ってしまっていることが分かっています。つまり成績が上がらないのは、その環境自ら選んでいるからだとも言えます。
もう1つは、自分なりの学習の段取り、進捗の管理が出来るようになるということです。目標を持った学習ができるようになります。
しかし学習の成果が見えるまでの時間は、人によって異なります。何時で終わりということも安全面からは大事ですが、しかし土、日は、朝8時からやりたい!などという生徒さんもいます。そのため、大洲校は、数年前から完全生徒主体で、塾を24時間使える形に切り替えています。もちろん監視カメラなどを導入し、一方で質問にもLINEなどでなるべくリアルタイムで解説出来るようにしています。
今では、LINEで質問をし、塾では自分の勉強をどんどんこなすという形に定着しています。授業がない、場合によっては先生もいない中でも勉強しているという、かなり特殊な形態となっています。
しかし、塾や学校と違い、開進の生徒たちは、先生がいなくとも勉強出来るようになっていますし、また質問の仕方にしても、かなり訓練されますので、正しい質問が出来るようになれば、その分、学力も上がっていくわけです。
今、成績が悪いと思っている方は、まずは環境を変えること。そして習慣を変えることからスタートです。塾でいつも私が言うのは、「同じ人が同じことをしても、同じ結果だ」ということです。これは大学時代に恩師に言われた言葉です。結果を変えるには、違う人になるか、違うことをするかしかありません。
大洲校は、まったくもって新しいタイプの塾になっていますが(東京・京都で今、爆発的に増えている(塾というよりも)有料自習室に近い)今後も何が生徒に取ってベストかを考えながら進化していこうと思っています。
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