開進生の中に小学生も多くなってきました。
もともと大学受験の塾ですので、小学生から見ると「おっちゃん」「おばちゃん?」が多い塾と感じるかも知れません。(^-^;
英語も、何やら難しいことをやってるなぁ~と小学生は、思っていることでしょう。
ただ小学生が高校生になった頃には、日本の英語教育は大きく変わっています。
もっと言えば、受験英語のゴールが変わっています。
英検準1級レベルと言われていますが、そうなると英単語で言えば10000語程度の語彙力が必要でしょうし、何よりリスニングも含め「使える英語力」を測られることになります。これは非常に大きな変化です。
小学生の習い事では、水泳やピアノなどが人気ですが、勉強系で言うと英会話が人気です。幼い頃から英語の「音」に接しますので発音は、間違いなく良くなると思います。しかし、一方、そのような子が大きくなってから英語が話せるという話は聞きません。
それどころか、大学になって半年も海外留学した生徒の方が話せるようになって帰ってきます。なら、この長い間、手間をかけてやってきたことは何だったの?という話になりますね。
言葉というのは、知識とスキルの両輪が必要と思っています。幼児から英語を習って「音」に慣れたとしても、知識そのものは当然に幼児の知識です。そのため、英会話をいくら早くからスタートしても、中学生になるまでで辞めてしまえば、英語で「小学生の内容」しか話せないのは当たり前です。音をキレイに発音出来ること=英語を話すことではないわけです。もともと英語(だけに限りませんが)は、コミュニケーションを取るためのツールです。大切なことは、コミュニケーションを取ることで、そのためには、相手レベルの知識(せめて意図や意味は通じる程度の・・)があるということが大前提になってきます。
大学生として海外に行くということは、大学生の知識は日本語では持っているわけですので、当然にそれを英語に置き換える?だけになり、話す内容も大学生の内容になります。しかし、小学生で早くから英語をやっていて「ウチの子は、英語が出来る!」と勘違いしていると大きくなったときに、「なんでウチの子は英語が出来ないの?」という話になりかねません。
しかも、今後の文部科学省の方針としては、海外で日本人のアイデンティティを持ってキチンと外国人とコミュニケーションが取れることを目標にしています。何よりも、ベースとなる知識・教養の方が数十倍大切なのです。
また英語(日本で習っているのは、アメリカ式英語・・米語)の殆どは、ブロークンイングリッシュです。
アジアでもっとも話されている言葉は、ブロークンイングリッシュだ!という話も聞いたことがあります。キレイな音よりもコミュニケーションが取れることの方が大切ということです。
もちろん「音」は大事です。コミュニケーションの多くは、「話し、聞くこと」です。文字ベースでは、難しい内容も把握出来る日本人ですが、会話になると弱い・・。これは、言語のもう1つの特徴である、持久力と瞬発力の問題です。
難解な文章を読み解き、意味を汲み取るのは、まさに持久力です。しかし日常会話は、瞬発力。その瞬発力をまだまだ鍛えていないのが日本の英語教育の実情です。
そしてそのゴールは、外国の人と違和感なく?コミュニケーションが取れる程度となります。
開進スクールの英語教育カリキュラムを今、全面的に変更しているのは、まさに、このようなグローバルな環境に対し、どうにかせんと・・ということと、何はともあれ、今の小学生が大人になった時には、英語はもはや避けて通れないものになっているからです。
そのため英語キャンプや、留学などの準備もしています。開進の英語が外国人にも伝わるということを実感して欲しいからです。
英語の話しとなりますと、英検等の話がどうしても多くなります。
しかし開進の本来の意図は、外国人とキチンとコミュニケーションが取れる、それも「それなりの内容のある話」が出来る・・ということを、目標としています。