最近は、校長先生はじめ、多くの先生方々とお話しさせて頂くことが多くなりました。
そこでよく話に出るのが英語教育です。
現在、文科省からは英語に関しては、英語の教員に対して
英検「準1級」もしくはTOEFL iBT80点以上
を取得するように言われてます。しかし地方では正直難しいと言わざるをえません。
まず私と同年代となる先生方々であれば、私は、英検すら持っていなくても驚きません。
そもそも私たちが学生の頃、それほど受験会場もなく、あまり試験そのものが地方では聞かなかったということが主な理由です。
先生になると仕事をするわけですので、どうしても受験勉強や受験の時間を確保するのは難しくなります。
そういう意味において、資格を持っていなくても驚かないというわけです。
一方、若手の先生方々は、結構、資格をお持ちです。これは時代の要請で地方でも試験が受けられるようになったからです。
ただしTOEFLは、試験そのものは、ひんぱんにあっても受験料が高いのが問題です。
225ドルするわけですので、ちょっと受けてみるという風にはいきません。
またそもそも学校の先生の英語力を英検やiBTで測っていいのか?という疑問もあります。
今後、学校では英語を英語で教えることになります。
実は、これには国際?資格があります。(TESOL:英語を母国語としていない人に英語を英語で教える資格)
まだ日本では、このコースは少ないですし、英語の先生で資格を持っている人は、英検よりも更に少ないでしょう。
しかし一方、大手民間企業の英語サービスでは、この資格を持っている人でないとサービスさせないというところさえ出てきています。
グローバルというのであれば、最低限国際的に認められた資格保持者が教えるべきであるという考え方です。
民間教育は、民間というだけで厳しい目にさらされます。そのため非常にナーバスにしっかりと作り上げていかなくてはなりませんし、その後も他社との競争に勝つためには、ブラッシュアップしていかなくてはなりません。
今、一番の英語教育の問題は、国が求めるレベルのものを公教育でも民間でも、まだまだ提供出来ないこと。
しかも地方格差が一層広がる方向に動いていることです。特に地方ではサービスを選べません。
本来であれば、公教育側でTESOLなどの問題はクリアして欲しいものですが、これまた難しい。
しかし地方でTESOLとなると教育機関もないので海外で取るかもしくは、高給で都市部よりそのような先生を呼び寄せる必要があります。
非常に忌々しき事態だろうと思います。