ただいま高2生の保護者を中心に面談をしております。
そこで話題になるのが、「英語」。

既に皆さんもご存じかと思いますが、民間テストの延長(多分、実質中止)が決まりました。
しかし、現行の筆記200点リスニング50点の配点が、リスニング100点筆記100点への変更は、そのままです。
保護者の方が懸念されているのは、リスニングの対策です。

※民間テストをどう使うかは、29日に国大協から発表されます。

リスニングも変わる可能性大

話をかいつまんで言いますと、今までのリスニングは、あくまでも日常生活の内容でした。
4技能の、話す、聞くは、ほとんどが日常会話です。(オリンピックが開催されることも影響していますが。)

しかし大学側は、日常会話の英語を相手にしていません。
帰国子女を英語枠で入れて、まったく使えないということに辟易していることもあるでしょうが、そもそも大学は、高等教育機関です。つまり英語で何を学ぶことが出来るのか?ということをみたいわけです。

開進では、TOEFLに仕様を切っていますが、最終的には、これの日本版になると思われます。
TOEFLのリスニングは、大学の授業を想定し、教授がクラスで話している内容について答える問題です。
変な言い方ですが、英語の「音」は、アメリカだと3歳児でも話します。

日本でも幼稚園生で英検2級などザラにいます。しかし、彼らで東大などの優秀な大学に行ったという生徒は聞きません。それは、教養を問われるからです。音に教養はありません。教養のある人は、日常会話と「異なる単語」を使うことすらあります。(音そのものが違う・・)

TOEFLは、リスニングに教養を求めています。
(ただし歴史系は、アングロサクソンの歴史になりますので、日本ではそのままは使えませんが)
ネットでググると、英語改革の細かい流れが出てきます。
そもそも論として、日本の入試を海外の基準に合わせることが大義でしたので、音だけのリスニングにはなりません。

しかし日本人は、普段、英語を使いませんので、その「音」にすら慣れていないのも実情です。

ネイティブ並みには約9か月の海外生活が必要

アメリカの情報機関が各言語に関し、どのくらの勉強量でどの言語が習得できるか?いう表があります。

https://lm-7.hatenadiary.org/entry/20090919/1253362856

日本語と英語は遠いので2200時間(1日8時間とすると、約9か月)となります。
早い話、9か月、海外留学すれば問題ないわけですので、なら高校生を留学させろ!というのが
トビタテですね。高いお金を英会話教室に払うくらいなら、海外に安く行かせる!というプログラムでした。

ただ問題があり、皆が皆、海外に行けるわけではありません。
しかも9か月も1日8時間の英語学習というのも、かなり無理があります。
(インター系の保育所などで英語が流暢に話せるようになるのは、これをクリアするからです。)
 しかし、大学入試は、音だけではなく、教養が必要です。幼児の話す英単語は、日常に必要な1500語程度ですが、大人の「日常会話」ですと、約6000語が必要です。日本の大学入試での英単語で有名なものがありますが
(最近は、東大入試で有名な鉄緑会も出してきました。)それは約8000語です。

音に慣れた上に6000~8000語の英単語を覚える・・・これはかなりキツイ話です。

なので順序を踏むと、まずは、それでも「音」
これは、毎日ラジオ講座を聞いてもらうだけでも十分です。ただし毎日、そのスクリプトをキチンと聞けるまでにしといて下さい。
あとは、YouTubeや、サイマルラジオでも十分です。今、日本は、英語でなく米語ですが、海外基準になると、方言?のような汚い?英語も聞く必要が出てきます。私たちは、マレーシアによく行きますが、マレーシアの英語にさらされて日本に帰り、BBCを聞くとアホみたいに楽に聞き取れます。(イギリス英語とかアメリカ英語ってのは、ほんま聞きやすい)

日本の入試なので米語になると思いますが、キレイな英語だけとは限らないと考え、(念のためではありますが)色々な英語の音に慣れておいて下さい。

同時に英単語も、学校での1900は、1年次までに終了させて下さい。塾では来年の高2生(今の高1生)から英単語に関しても指示します。

一方、大事なリスニングですが、これは今、準備中です。保護者の方からも、塾側でどうにか・・と言われていますが、学習塾としては、入試に則したものを実施したいと思っておりますので、もう少しお待ちください。
生徒たちは、英語以外の科目も勉強しなくてはなりませんので、効果的、効率的なものを現在、探しています。

決まり次第、保護者の方にはご連絡を差し上げます。